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アタッチメント

 子どもが、養育をしてくれている特定の大人に対して示す「抱いたら泣きやむ」「こわいことがあるとしがみつく」といった、他の人とはあきらかに違う親愛の行動を“愛着(アタッチメント)行動”と呼びます。そして、この行動をとるようになったことを指して、乳児が特定の大人に対してアタッチメントを形成した、と言います。

 乳児の最初のアタッチメントの対象(多くは母親)は生後6か月ごろに出始め、12か月ごろまでにはあきらかに現象が見うけられるようになります。そして、この時期に安定した愛着が形成されている子どもほど、後の発達が順調であることがわかっています。

 また、多少混同されますのは、甘えや依存といった態度ですが、乳児期のみならず幼児においても過度に見られる場合はアタッチメントとは異なります。こういった子どもは、自分自身、心が満たされないことが多く、周囲の大人(母親だけでなく)の心理的、物理的愛情を求めていることが多いのです。  

また、最近は親の精神不安定や家族関係の悪化などにより、愛着を形成する時期に充分接触できないというケースも多くなっています。こういった子どもは愛着障害に陥り、それが種々の問題を起こす原因にもなりかねません。

 いずれにしましても、乳児にとっても幼児にとっても、あたたかな、そして、円満な家庭環境のもとで生活することが、健全な成長のためには何よりも大切です。

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