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目を離さない、されど、手を離す

 2歳を過ぎますと、子どもは何でも一人でやりたがります。シャツの「ボタンはめ」やお出かけの際の「靴をはく」ことなど、一生懸命奮闘しますがなかなか出来ませんよね。お母さんはじれったくなり、ついつい手を出したりしたことがあるのでは・・・。まあ、分からなくはありませんが、余計な手出し口出しは子どもの自立心の芽を摘んでしまうことにつながりますよ。

 イギリスの諺に「馬を水飲み場に連れていくことは出来るが、水を飲ませることは出来ない」という言葉があります。要は、周囲の適切なガイドは必要ですが、肝心なことは自分でしなければならない、ということでしょうか。これでもお分かりのように、親は常に子どもの安全に配慮し、目配り、気配りをすることは大事ですが、必要以上の手出し、口出しはせず、じっと見守るのも大事であるということです。

 しかし、「見守ること」、これが結構難しい。子どものやるスピードは超スローですから、どうしても待ちきれず、イライラしてしまいます。でも考えてみてください。私たち大人は子ども時代から現在までに、シャツの「ボタンはめ」や「靴をはく」ことを何百回、何千回何回繰り返してきたでしょうか。上手に早く出来るのはあたりまえです。でも、子どもはこれからなのです。

 子育ては、いってみれば忍耐、「じっとがまん」の忍耐です。この忍耐をしないと、子どもはどんどん自立の道から遠ざかりってしまいます。やがて子どもが小学校へ上がると、プールの際の服の着脱をはじめ自分でやるらなければならないことがたくさん待っています。そのとき我が子だけがオロオロしていたら、たまらないでしょう。

 幸いこの時期のお子さんは「何でもやりたがり屋さん」です。親の忍耐は当然のことと割り切って、「目を離さず、手を離す」ことに専念しましょう。

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