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社会性を育てる原点、それは食卓の風景に・・・

 家族団らんの和やかな食事風景は、それを目にする人々をとても幸せな気分にさせてくれますね。ですから、映画やテレビのドラマでは、家族の団らんと幸せを演出する方法として食事のシーンが格好の素材になっていますね。

 家族の和やかな関係は子どもにストレートによい影響をもたらします。「おはよう」の挨拶から始まる朝食での家族との穏やかな会話、また、一日の終わりの楽しい会話が弾む夕ご飯。このように交わす言葉や笑顔が、朝食や夕食などの機会に日常的に繰り返されるわけですから、そのシチューエーションを数多く経験することが、どれほど子どもの心によい影響を与えているかは、はかり知れないものがあります。

 食事をとりながら子どもの話すことに耳を傾ける両親、そして、ときには共感したり、ほめたりすることもあるでしょう。また、あるときは、「それは違うと思うよ」と異なる意見を言ったりすることもあるでしょう。そんな笑顔で交わすいろいろな会話のなかから、親の愛情を無意識に感じるとともに、生活にかかわることや社会の仕組みなどが自然に身についていきます。こんな貴重なひとときを家族で共有することは、子どもにとって、とても自然で素晴らしい教育の場になっているのです。

 最近、朝食抜きの子どもや夕食も家族バラバラという家族が増えつつあるとのことです。食事を規則的にとらない子どもは健康面にも問題があるのは当然のことです。「朝食をしっかりとりましょう」というキャンペーンを見かけますが、それすらも言わなければならないようになったのかなあと、なんだかがっかりします。

 身体の健康のためだけではありません。食卓は子どもにとってとても貴重な場なのです。食を通して親の愛情を直接感じ、また、両親が自分の考えていることを真剣に聞いてくれ、いろいろなことを教えてくれる場を、ぜひ、なくさないでほしいものです。

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