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父ちゃんからの手紙

Vol.9 北海道

林太郎へ

 今日、父ちゃんは北海道紋別(もんべつ)郡に来ています。外はすっかり寒いのですが、これからもっと寒くなり、もうすぐ辺り一面氷の世界になるそうです。でも父ちゃんは今、シャツ一枚です。しずえばあちゃんのまきストーブの前で写真を撮っているからです。しずえばあちゃんは、もう今年の農作業はおしまいですから、昼から仲間と集まって一日おしゃべりをしています。(しずえばあちゃんは向かって左の人です。)

 ストーブの上のぱたぱた焼きからいいにおいが漂ってきます。豆とでんぷんを合わせて、平たく焼いただけの簡単なおやつも、楽しい会話と合わされば最高のごちそうに感じられます。春はまだ遠いようですが、しずえばあちゃんの周りだけは、なんだか暖かく居心地がいいです。

公文健太郎プロフィール

1981年生まれ。1999年から、ネパールを舞台にドキュメンタリー写真を撮り続け、写真集やエッセイ、写真展などで発表。また、近年は世界各地にテーマを持ち、作品づくりを続けている。写真集に『大地の花―ネパール 人びとのくらしと祈り―』(東方出版)、『BANEPA―ネパール 邂逅の街―』(青弓社)、フォトエッセイに『だいすきなもの―ネパール・チャウコット村のこどもたち―』『ゴマの洋品店―ネパール・バネパの街から―』(ともに偕成社)などがある。2012年日本写真協会新人賞受賞。

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