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分離不安

 乳幼児が養育をしてくれる特定の大人に示す、「抱いたら泣き止む」「こわいことがあるとしがみつく」など、ほかの大人とは明らかに違う行動をとることを愛着(アタッチメント)行動と呼びます。そして、このことを指して乳児が特定の大人に対してアタッチメントが形成されたといいます。乳児の最初の特定の愛着の対象は多くは母親で、生後6か月ころから出現し始めて12か月頃に強くなってきます。

 逆に、分離不安は、乳児が親は自分にとって特別な存在であると認識した時期に起こります。つまり、親が急に側にいないことがわかったりしたときに不安を感じ大泣きをしたり、親が側にきたときにしがみつくといった行動をとります。

 この分離不安は、個人差はありますがおおむね2歳をすぎますとなくなってきます。ただ、大きな環境の変化が生じたときはこの限りではありません。具体的には、保育園に入園させたときは2歳を過ぎていても、親が側にいないと不安を感じます。従って、多くの保育園では、入園後、しばらくは短い時間だけ保育園で過ごし、徐々に慣れていくような短縮保育を実施しています。そして、親以外に保育園での楽しい遊びや優しい保育士との触れ合いを通していくうちに、親が不在という恐怖心を克服していくのです。また、3年保育3歳児の幼稚園入園でも、分離不安を感じる子どもは多くはありませんがいることはいます。最近は親のほうが子どもとの分離不安を感じている場合もあるということです。

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