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幼児の学習とは、全て遊びの中から・・・

 ちょっと硬い表現で恐縮ですが、「知力」や「学力」というとお母さん方はどうしても学校の教科的なものをイメージしがちですね。つまり、机に座って学習することから知力や学力が身につくものと思いがちです。幼児においてもそういったものを身につけるには、やはり、国語や算数的なものを教えたほうがよいのではと思ってしまいます。

 また、逆に、幼児のころはそんなものを意図的に身につける必要はないと考えるお母さん方も当然います。そういったお母さん方は自由に思い切り遊ばせてすくすく育てたいと考えています。

 いずれにしましても、幼児期の「知力」というのは、実は生活全般の中から培われているのです。生活の中から獲得していくさまざまな力が知力の基礎となっているのです。ですから、ことさら国語や算数を教えることにこだわる必要もありませんし、逆に神経質に国語や算数的なものに対してアレルギーになることもありません。要は、知力とはある課題に直面したときに、そのことについてどう解決したらよいかを考え、実行する力です。幼児は寝る以外は全て遊びです。従っていろいろな遊びを経験する際に、無意識に問題解決能力を育てているわけです。そう考えますと、幼児の遊びがいかに大切かがわかります。

 幼児期は人生の中で一番好奇心の強い時期ですから、私たち大人が子どもたちの行動を狭めるような制約をつくることは避けたいものです。特に3歳以降は文字や言葉に興味を持ったり、数字や数えることに関心を向けたりします。つまり、具体的な関心事から、文字や数といった記号の認識や、意味を持った抽象的思考へ移行する時期でもあります。

 これも自然な成長の表れですから、子どもが質問したり、覚えたがったりしていたら、自然に応えてあげましょう。文字や数は小学校へ入ってからでいいんだ、などという変な先入観はくれぐれも持たないでください。

 繰り返しますが、子どもの知力は、身近な自然への興味や社会生活のスキル獲得、身近な人間関係の構築、また、文字や数への興味や関心などから、自然とついてきているのです。また、子どもは興味や関心のないことには飛びつきません。くれぐれも大人の判断で強制したり、逆に、せばめたりしないでいただきたいものです。

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